遺品整理は“片付け”じゃない。“引き継ぎ”だと思っている

このブログに辿り着き、これからご覧いただこうとしている皆さん、ありがとうございます。

福島県は福島市にあります『ひとものがたり』という会社に属してます、遺品整理士(認定 第IS49550)の阿部仁(あべひとし)と申します。

 

「遺品整理って、要は片付けですよね?」

この仕事をしていると、そう聞かれることがあります。

たしかに、形だけ見れば間違ってはいません。

家の中に残された物を整理し、必要なものと不要なものに分け、空間を整えていく。

作業として見れば、それは“片付け”です。

でも、現場に立つたびに思います。

遺品整理は、決してそれだけでは終わらない仕事だと。

遺品整理の現場には、必ず「時間」が残っています。

止まってしまった時間、急に途切れてしまった日常、

そして「もう会えない」という事実を、少しずつ受け止めていく時間。

タンスの奥から出てくる古い手紙。

何度も修理された眼鏡。

なぜか大量に取ってあった空き箱や、使い込まれた道具。

それら一つひとつは、高価な物ではないかもしれません。

でも、その人がどんな人生を歩んできたのか、

どんなことを大切にしてきたのかを、雄弁に物語っています。

遺族の方が、ある物を手に取って言うことがあります。

「これ、こんなの持ってたんだ…」

驚きとも、懐かしさとも、寂しさともつかない表情で。

その瞬間、ただの“物”だったはずのものが、

急に「物語」を持ちはじめます。

私は、その場面に立ち会うたびに思うのです。

これは処分する・しないを決める作業ではなく、

“受け取る”時間なんだと。

だから私は、遺品整理を

**「片付け」ではなく「引き継ぎ」**だと思っています。

亡くなった方が生きてきた証、

残された想い、言葉にならなかった気持ち。

それらを、遺された人が自分なりの形で受け取り、

これからの人生へ持っていく。

全部を残す必要はありません。

全部を覚えておく必要もありません。

でも、「ちゃんと向き合った」という経験は、

その人の中に確かに残ります。

遺品整理の現場では、

「これは捨ててもいいですか?」と聞かれることがよくあります。

私は、すぐには答えないようにしています。

代わりに、こうお伝えすることがあります。

「“捨てるかどうか”より、

“どう引き継ぐか”で考えてみてください」

写真に残す。

思い出として一つだけ手元に置く。

誰かに譲る。

きちんと感謝して手放す。

引き継ぎ方は、人それぞれです。

遺品整理を終えたあと、

「気持ちが少し整理できました」と言ってくださる方がいます。

部屋がきれいになったから、だけではないと思っています。

その人なりに、亡くなった方の人生と向き合い、

自分の中で“受け取る作業”ができたからだと。

『ひとものがたり』という屋号には、

「人」と「物」には、必ず物語がある、という想いを込めています。

遺品整理は、物を減らす仕事ではありません。

誰かの人生を、次の誰かへ静かに引き継ぐ仕事です。

その大切な時間に立ち会わせてもらっていることを、

忘れずにいたいと思っています。

遺品整理や生前整理は、

「いつ」「何から」「どう進めればいいのか」

分からないまま、時間だけが過ぎてしまうことも少なくありません。

まだ依頼するか決まっていなくても構いません。

「ちょっと聞いてみたい」

「この場合はどうなるんだろう」

そんな段階のご相談も、歓迎しています。

『ひとものがたり』では、

作業の前にしっかりお話を伺い、

そのご家族、その状況に合った形を一緒に考えます。

無理に進めることはありません。

引き継ぐ時間が、少しでも穏やかなものになるように。

 

遺品整理、生前整理、お片付け、遺品ご供養、遺品の買い取り、特殊清掃、除菌・消臭作業、ゴミ屋敷清掃、形見分けの配送、権利書や貴重品の捜索、などなど、お困り事ございましたら、お気軽にひとものがたりまでお問い合わせください♫

 

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