遺品整理や生前整理の現場に立っていると、日々たくさんの「もの」と向き合います。
思い出の詰まった品、使われなくなった日用品、役目を終えた家具や家電。その中には、どうしても処分せざるを得ないものも数多くあります。
私たち「ひとものがたり」でも、これまで当たり前のように廃プラスチックとして処分してきたものがありました。
それが、PP(ポリプロピレン)製の収納ケースやカゴ類です。
処分が「当たり前」だったPP製品
写真に写っているような、半透明の収納ボックス、カラフルなカゴ、衣装ケース。
どこのご家庭にも一つはある、見慣れた存在ではないでしょうか。
しかし、遺品整理の現場では
・量が多い
・かさばる
・再販が難しい
という理由から、廃プラとして処分することがほとんどでした。
当然ながら、そこには
・分別
・積み込み
・運搬
・処分費用
といったコストがかかり、最終的にはお客様のご負担となってしまいます。
「本当に、これしか方法はないのだろうか?」
そんな疑問が、今回の取り組みの始まりでした。
PPは「捨てるしかない素材」ではなかった
調べていく中で分かったのは、PP(ポリプロピレン)は再利用価値のある素材だということ。
軽くて丈夫
水に強い
リサイクルしやすい
実は、きちんと分別・回収すれば、資源として買い取ってくれる業者さんが存在することを知りました。
正直に言えば、最初は半信半疑でした。
「こんな使用感のある収納ケースが、本当に価値になるのだろうか」と。
ですが、実際に業者さんを探し、相談し、条件を確認し、少しずつ回収を始めてみると——
確かに、“ゴミ”ではなく“資源”として扱われる世界がそこにありました。
処分費ゼロ、そして“その先”へ
PPを廃プラとして処分しなければ
・処分費がかからない
・運搬コストも抑えられる
それだけでも、お客様にとっては大きなメリットです。
しかし、今回の取り組みは、それで終わりではありませんでした。
買い取っていただいたPPの代金。
そのお金を、私たちが運営しているカレー事業
『HAPPY HAPPY CURRY』
を通じて、放課後等デイサービスへカレーを無料提供するという形で使うことにしました。

「片づけ」が、誰かの笑顔につながる
遺品整理の現場で出てきたPPケース。
役目を終えたはずの収納用品。
それが
・処分費を生まない
・資源として再利用され
・その対価が
・子どもたちのカレーになる
この流れができたとき、私たちは強く思いました。
「片づけは、終わりじゃない。次につながることができる」
放課後等デイサービスでカレーを受け取る子どもたちの笑顔を思い浮かべると、
あの現場で積み上げられていた収納ケースが、まったく違った存在に見えてきます。
遺品整理や生前整理は、とてもデリケートな仕事です。
だからこそ私たちは、「ただ捨てる」以外の選択肢を、これからも探し続けたいと考えています。
すべてのものを再利用できるわけではありません。
でも、
・知ること
・考えること
・少し手間をかけること
それだけで、未来は少し変わるかもしれません。
小さな循環を、これからも
今回のPP再利用の取り組みは、決して大きなことではありません。
でも、
お客様の負担が減り
資源が活かされ
子どもたちに温かい食事が届く
そんなやさしい循環が生まれました。
「ひとものがたり」という屋号には、
人と物、そしてその先にある物語を大切にしたい
という想いを込めています。
これからも私たちは、
“捨てる”前に、一度立ち止まり、
“つなぐ”方法を考える遺品整理を続けていきます。
もし、この記事が
「ゴミって、なんだろう?」
と考えるきっかけになったなら、とても嬉しく思います。
遺品整理、生前整理、お片付け、遺品ご供養、遺品の買い取り、特殊清掃、除菌・消臭作業、ゴミ屋敷清掃、形見分けの配送、権利書や貴重品の捜索、などなど、お困り事ございましたら、お気軽にひとものがたりまでお問い合わせください♫
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